吾輩の独り言

X太のサッカー生活を支える吾輩。
憂鬱なぼやきを並べ連ねる。

独り言4

やはり、野球にサッカーは勝てない。

最近、そう思うことが増えた。

大谷選手の活躍ぶりが連日報道される中で、

サッカーはワールドカップイヤーとは思えないほど昨年からシラケている。


X太がクラブチームに移ってから一年も経っていないが、

今月で3人目の退部者が出た。

育成年代ではサッカーはつまらない。

そう思う子が増えている。


X太も他人ごとではない。

と言うか既に幽霊部員となっている。

学校の友人の親にサッカーやめたの?

と聞かれることも増えている。


サッカー自体に底知れぬ魅力がなければ、

子供の心はつなぎ止められない。


身近な風景を見るだけでも、

底辺の崩壊は、ハリルのただならぬ単調サッカーによって極めて深刻である。


一部ではハリルを切った事に懐疑的な報道が飛んでいる。

理解に苦しむ。


日本で会見を開きハリルがなんか言うようだが。

今更何しに来るのだろうか。


ワールドカップを只で見られるはずだったのに、

そうでなくなった事がそんなに悔しいのだろうか。


解任の真相は

独裁体制に対する、

選手達のクーデター。。。


そのクーデターに一部スポンサーが協力していたと言う噂まで流れている。


解任の決定打は。。

ハリルが唯一信用していた長谷部が、

体制維持は不可能とサジを投げたことによるとか。

雪崩れをうったように一気に体制崩壊へ向かったらしい。


どうせなら、

もっと早くサジを投げてほしかった。


2年ぐらい前だったか。

ディフェンス論と言う記事を書いたことがある。


マンベースか。

スペースベースか。

そんな話だった。

2つとも吾輩の造語だが、

既に世の中にある概念に名付けただけだ。


マンベースもスペースベースもゾーンディフェンスの一種。


スペースベースはパスの出し手を潰す。

相手ボールホルダーの周辺で数的優位を作る。

ボールを受けようと抜け出したり、開こうとする相手選手のマークは手薄になる。


マンベースは逆だった。

パスの受け手を潰す。

ボールホルダーへのプレスは一人。いかないと言う選択もある。

一方で、抜け出したり、開いたりする相手選手にはマークがつく。


ザックはスペースベース。

ハリルはマンベースっぽい。


どちらが優れているか?

それに答えはない。



ハリルは弱者のサッカーをする。そんな話だったが。

マンベースは強者のサッカーと言える。


何を強者と定義するかにもよるが、文字通り身体の強さ。

これが相手より勝っていないとマンベースは不利を強いられる。


その村で上位ならマンベースはありだが、

村に強い奴が何人か越してきたり、

村を出て闘うなら考え方を変える必要がある。


マンベースを破るべく考案されたのがスペースベースでる。

ハマれば弱者が華麗に強者を敗る。

これが可能になる。

この可能性を見せたのがザッケローニだったと思う。


イタリア、オランダ、ベルギーなどに善戦以上の戦いを魅せた。

ブラジルワールドカップの成績も事実だが、

日本が強豪を相手に華麗に舞ったのも事実だ。


もちろん、弱点は沢山あった。

この弱点をどう潰すか。

そのために、日本はこの4年を使うべきだったが、

全く違うアプローチをした。

間違いに気づいたら正せば良い。


正すのに、

遅いもへったくりもない。


間違えて欲しくないのは

マンベース自体が、

駄目とは言ってはいない。


ハリルのマンベースが、

果てしなく駄目。

そう言っているだけだ。


なぜなら、

不自然過ぎるからだ。

理由は2つ。


前から仕掛けるディフェンスとマンベースは合わないが、

ハリルはこれをやろうとしていたように見える。


前の選手がプレスに行けば1列目と2列目に距離が生まれてスペースができる。

そこで相手にボールを持たれると危険になる。


前線プレスには、2列目3列目の押上げが必要になる。


しかし、マンベースの場合には、押し上げてスペースを潰すことよりマークを優先するため前線プレスと連動した押上げが難しい。


これは要求が高いのではなく、

要求していることが論理破綻しているだけにしかみえない。



もう一つの不自然さは

マンベースレベルだ。

マンベース自体が吾輩の造語なので、

そのレベルも造語みたいなものだが。。。


マンベースでは

自分のマーク以外の選手やスペースにも意識を向ける必要がある。

マーク対象の受け渡しも起きる。


逆サイドにボールがある時や、

ゴールから離れている時にも、

①マークにベッタリ着くのか。

それとも、

②マークから距離をとってカバーやスペースへ意識を向けるのか。


①の要素が強すぎて、

②の要素を0にするディフェンス組織を、

狭い意味でのマンツーマンと呼ぶ。

ゾーンの対義語になる。

時代遅れの絶滅危惧種のことだ。


ちなみに、狭い意味でのマンツーマンが絶滅寸前であることから、

マンベースを(広い意味での)マンツーマンと呼ぶことが増えている。



ハリルのサッカーは、デュエルを叫ぶばかりに、

①の要素が強すぎた気がする。

①の要素が強くなるほど頭脳サッカーではなく肉体サッカーになる。


参加国の中で身長が下から2番目の日本に、頭脳を捨て肉体で勝負しろっ!


この要求を高いと見るか。

アホと見るかは人それぞれだ。


なにも考えずに、全員が自分のマークを封じれば、確かに問題はない。



小さい頃から、マークか。カバーか。スペースか。

何度も失敗しながらポジション取りや判断力を磨いてきた代表選手達に。。。


全部忘れなさい。

①に撤しなさい。

これでは酷すぎる。


ハリルのサッカーの何がロジカルなのか。

どんな要求が高かったのか。

全く謎だ。


ハリルが実際に選手達に何を指示していたかは分からない。


ただこれも事実だった。

②のカバーやスペースに入る判断をしないシーン。

②のカバーやスペースに入る判断に迷いを感じているシーン。

これが随所に見られた。


やるなと言われているのか。

やっても良いが、それで自分のマーク対象に仕事をされたら厳罰にする。

と言われているかのか。


誰か行けっ!


お前行けよっ!


テレビの前で独り言を言ってしまった人が

日本中に何人いたのだろうか?


あのサッカーを二度と見ないですむ。

そう思うだけで、ホッとする。



そして最後に

ディフェンス論とは離れる。


ハリルには見逃せない欠陥があった。

致命的と言う他はない。

視聴率を取れないサッカーだと言う点だ。

仮に勝てるサッカーだとしても、

これではビジネスにならない。

人気も下がり育成年代(底辺)も減り、

日本サッカーの未来はない。


サッカーファンの多くは、

目の前の一勝に拘り、

この問題を軽く考え過ぎている節がある。


今の地味な一勝のために、

未来の華麗な百勝を捨てるのか。

そう言い換えられる問題なのだ。



ワールドカップは多勢がみる。

つまらないサッカーを回避できたことは非常に大きい。


2ヶ月前にもかかわらず、

選手を掌握していないことは明らかである。

どうせ勝てない。


協会が守ろうとしたのは、

サッカービジネスであり、

未来の日本サッカーであろう。



一応、反対意見を紹介しておく。

サッカー会のレジェンドに入るだろうか。中田英寿曰く。


ハリルのサッカーが、

駄目か。駄目じゃないか。

それを明確にするためにも、

やらせてみるべきだった。

長い歴史の中でみたら、

結論の抜けた4年間になってしまう。


こんな趣旨の事をどこかで述べたとか。


比較的まともな反対意見と思ったので載せた。


ただ、引退した後はサッカーの試合を1試合も見た事がない。

中田は、そう言っている。

もちろんハリルの試合も1試合も見ないで述べた意見になる。



ちなみにハリルが愛して止まない縦に蹴り出すサッカーは、

単純なカウンターに分類される。

つまらなさと、得点不足の原因がこれだった。


確かに、5、6年前まで有効な攻撃として統計上も分類されていた(欧州4大リーグの全得点の40%以上)のだが、

年々成功率が下がっている。

有効な攻撃には対抗措置がこうじられ有効性を失うのである。

(20%を切るところまで落ちている)


縦一本には、それと心中するような価値は全く無いと言ってよい。


選手達の不満はこの辺にも多く集まったものと思われる。


西野監督には失礼だが。

今度のワールドカップは、

誰も勝ちを期待してはいない。

西野監督の前評判は最悪なので、

失う物はなにもない。


だからこそ

未来を見せて欲しいと思う。


完全なる吾輩の好みだが。

3-4-3 


  中嶋  岡崎 久保建英

   (乾)  (大迫)  (香川)


 長友  大島 本田 酒井宏 

  (原口) (山口) (憲剛) (酒井)


  昌子 長谷部 吉田

   (槙野) (今野) (遠藤航)


2年ぐらい前にオフェンス論と言う記事も書いたことがある。

攻撃パターンをどれだけ増やせるか。

そのために、左右のサイドバックの間(中央)を破る選択肢をどれだけ持てるか。


サッカーを面白く、且つ、美しく勝つためには、

それが最も重要だと吾輩は確信している。



1列目2列目の選手での連動したショートパスを主旋律にする。

これに多彩なオプションを添えて相手を翻弄する。


中嶋、久保建の切れ込みオプション。

切れ込みからのショート&ミドルのスルーパスオプション。

ファールをもらうオプション。


ワイドからは長友、酒井のマイナスクロス&アーリクロスオプション。


ディフェンスラインからは、ロングフィードオプションがあってもよい。


3種類の中央攻撃に加えて、

縦、横の長めのオプションが加えられれば、

圧倒的な多彩さに観衆の予測は良い方へ裏切り続けられることになる。

これは、相手ディフェンスも守り切れないことを意味する。



ディフェンスは前の7枚で前線からプレスをかけにいくのが本線。

ポゼッションと言うより、相手陣内にどれだけ押し込めておけるか。

この状態はディフェンスであっても攻撃している感覚に観衆は引きずり込まれる。


押し込まれたら両サイドが落ちて5バック。

相手によってハマらない場合には、岡崎、本田、長谷部が一例ずつ前に出て、お馴染みの

4-2-3-1へ移すことも想定する。


最後の話は完全に吾輩の趣味だが、多彩な攻撃を仕掛けて欲しい。

5点取られても3点返す。

地味に勝つより、美しく散る。

初戦次第では、万が一も十分にあり得る。


代表には、

攻撃的なディフェンスと、

多彩で芸術的なオフェンス。


これを魅せて欲しい。

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