吾輩の独り言

X太のサッカー生活を支える吾輩。
憂鬱なぼやきを並べ連ねる。

エピソードⅥ 大事件

昔を振り返る、の続きになる。


2年生になると、
X太は調子を戻し始めた。


時差でなかったすると、
あの落ち込みは一体なんだったのか。


そう物思いにふけっていた頃。
大事件が起きる。


4月の最終戦。
あの日。
計画された試合を全て終えた後で、
追加でエキジビションマッチを行う事になった。


X太にしては珍しく、
もう試合に出たくないオーラを出していた。
今、思えばあれは前兆だった。


試合が始まり、程なくすると。
X太は泣き出し、ピッチにうずくまる。

自立歩行が出来ずに、

コーチに担がれてピッチアウトした。


帰りも歩けず。
氷で冷やすも改善傾向がなく。
病院へ駆け込む他なかった。


左脚恥骨疲労骨折。
その時に撮影されたレントゲンで
右脚も近い過去に

疲労骨折していると診断された。


ピンときた。
1月に右脚の付け根に、
激しい痛みを訴えた。
あれだ。


昨年の2月3月の落ち込みは、
時差ではなかった。
骨折だったのだ。
そう考えるようになった。


実は、この説も今思うと

100パーセントあっているとは言い切れない。
それについては、またいつか。


兎にも角にも、
X太には、リハビリと、
戦線離脱が待っていた。


しかも医者は待てど暮らせど、
復帰を許可しない。


長い間、休んで筋力は衰えています。
復帰後は、怪我前のイメージで動くために

骨により強い負担がかかります。
再発する方も多いですよ。
まずはリハビリから進めていきましょう。


結局のところ
医者は最後まで復帰して良いとは言わず。
もう少し様子を見ましょう。
これが決め台詞だった。


吾輩の判断で7月の中旬ぐらいに
1時間制限をつけて復帰させた。
質の高い練習を短時間。
これをモットウにした。


X太がやすみ始めた頃。

強豪地区のスクールのコーチは、

こう言っていたらしい。


ちゃんとした医者に行っちゃ駄目ですよ。
安全第一ですから。


X太の行った病院名を明かすと。


あちゃぁ。そこは特に駄目っ。
行ったらもう戻ってこれないですよ。
そこらへんの接骨医が良かったのにィ〜。


と言う反応だったらしい。
会話を実際したのは嫁で、
また聞きなのだが、
だいたいはあっている。


まぁ。強豪地区のスクールでは、
この程度の怪我は、よくある話のようだ。

それだけ、皆が練習を良くしているってことだろう。


問題は、怪我そのものではなく、
どの医療機関を選び、
いつ復帰するかだ。
スクールには、そう言う思想があった。


これには一理ある。
X太が、右脚の骨折で休んだのは数日だった。
確かに2ヶ月ぐらい調子は落ちたが、
もしかすると、それも骨折とは無関係だったかもしれない。


実は、ちゃんとした医者から、
30分ぐらいなら運動して良いと

指導された時期があった。
対人練習はNGとのことだったが。
6月中旬ぐらいだったと思う。


それならと思い。
強豪地区のスクールへ戻したことがあった。
おもいっきり対人練習するのだが、

1時間程度なので少し遅れていけば

問題なしと考えた。


しばらくは問題なかったが、
膝裏に痛みを訴え始めた。
かばって動くからかも知れんなぁ?


同じ医者に見せて、
怒られると言う醜態を吾輩はさらした。


何を正しいと見るか。
これは難しい。


ただ、これも事実だ。
復帰後のX太は、
しばらく使いものにならなかった。
闘志、テクニック、どれを一つとっても著しく後退した。

元に戻すだけで、休んだ期間の倍はかかる。


特にアジリティ。
これは依然として戻っていない。
もし、もう戻らないのだとしたら。
致命的な出来事になる。
これについては、まだ判断が難しい。


ちゃんとした医者ではなく、
早期復帰を考えてくれる医療機関だったら

何か変わっていた可能性もある。


いずれにせよ。
このころから、
やみくもに練習するのを

避ける傾向になった。


この事件を機に、
食事制限を改めたり、

消灯規制を始めたり。

それなりに我が家を揺るがした。


しかし、

それも少しずつ緩くなっている。

消灯規制に関しては、

もはや形骸化してしまった。


そう言えば、最近の話。
たいした練習もしていないのに、
こんな事を言うときがあった。


『父ちゃん。骨折したときと同じところが痛い。』


これを言われたら、
休めという他はない。


この疲労骨折事件。

起きてしまった以上、

これをどうするか。


何年か経った時に、

あの骨折さえなければもしかしたら。。。
と言うエピソードにするのか。


あの骨折があったからこそ、
今があるのだ。
そう言えるエピソードにするか。


それは、

これからのX太の努力にかかっている。


日本代表の本田選手は、

何度となく大きな怪我から蘇っている。


試練とは、

その人間の器に合わせて訪れると言う。


X太に骨折と言う試練が襲いかかったと言うことは、

骨折しなかった時と比較して、

より上の選手になるチャンスを手にしたことになる。


試練とは、そう言うものである。
この成長のチャンスを潰すも、

活かすもX太次第と言える。


頑張れっ!


ちなみに、
強制執行。
今週は0回。

(−_−;)
トホホ。

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