吾輩の独り言

X太のサッカー生活を支える吾輩。
憂鬱なぼやきを並べ連ねる。

セオリーと弱体化

誰がつくるのかは知らんが、

何事につけてセオリーがある。


吾輩はこう想う。

セオリーに従うことは敗北だ。

セオリーとは考える事をやめた人間がすがるものだ。

とりあえず従っておけば70点取れる。

それだけのものだ。


本気で上を目指すなら、

むしろセオリーに従ってはいけない。

セオリーを無視した個性が必要になる。


最近、ユース世代の弱体化が話題になっている。

理由はスペインサッカーを真似したからだろう。

ある意味、異様な時代だった。


日本サッカーにスター選手はいらない。

スペインサッカーのような

連動したショートパスサッカーを

極めれば必ず天下を取れる。

そう考える人々でサッカー界が埋め尽くされた。

育成現場も流された。

スペインサッカーのセオリーを大量輸入して、

あたかも日本サッカー界のセオリーであるかのごとく闊歩させた。


挙句の果てに協会は

似たような選手ばかりで特長がない。

最近ではそう言うようになっている。


笑うしかないが、

誰をコーチに選ぶか。

どんな選手を目指すか。

すべては自己責任になる。


セオリーに従って70点の選手になっても

金太郎飴の断面図のように、

似たような選手が大勢いることになる。


X太には、他の選手にはないもの。

それを身につけながら成長して欲しい。

馬鹿な議論

「怒鳴るコーチは是か。否か。」


こんな問いに答えはない。

なぜなら、何に対して怒鳴っているかも明確にせずに

怒鳴る行為だけをクローズアップしても始まらない。


吾輩はコーチではないが、仮にコーチだとして

試合中にチームメイト同士で喧嘩を始めたら恐らく怒鳴る。


小学生2年生を前提に考えると、

大抵のプレーは許されてしかるべきだが、

普段はいつも一生懸命やっている子が、

一生懸命やっていないなら恐らく怒鳴る。


だが、普段から一生懸命できない子に対しては怒鳴らない。

なぜなら、この子は一生懸命やろうと思い、葛藤している可能性がある。

怒鳴るという選択肢は恐らく間違っている。


では、さらにプレーに対して怒鳴るコーチはどうか?

これは、大抵のケースにおいて間違っている。


指導者は、個を高めるべきなのか。

指導者は、チームが勝てば良いのか。


答えはハッキリしているが、多くの指導者が過ちを犯している。

個を高めるのが最優先されるべきであり、

チームが勝つのはその次なのである。


「疑似高速ドリブル」の回でも述べたが、

サッカーの一般論など個性の育成からしたら邪魔にしかならない。

つまり、正しいとは限らないのだ。

何かが必ず正しい。そういう前提にたった指導者は怪しい。


吾輩は45歳だが、吾輩がサッカーをしていた頃と

現代サッカーは別ものだ。もはや別競技といっても良い。


サッカーは進化し続けている。

ならば、未来のサッカーは不確定である。

育成の現場は未来のサッカーに照準を合わせているべきだ。

そこから考えても、必ずこれが正しいなどと言い切れるものは何一つない。


彼らは何を怒鳴っているのか?

多くの指導者は、「このやり方が絶対正しい」という確信のもと、

それとは異なるやり方に対して怒鳴っているという事になる。


しかし、「このやり方が絶対正しい」という事はない。

つまり、その怒鳴るという行為が一人の選手の一つの可能性を潰すことになる。

そこから考えれば、試合中ではなく、練習中に

「今は、こう言う練習をしている。だから今はこうやれっ。」

と言うなら、良いことになる。


ただ、世の中には、勝てば良いという考えの指導者が大勢いるのも事実だ。

勝てば良いとなると、組織的な戦いを始める。

組織プレー中心論になり、個性は潰されてしまう。

勝利至上主義のチームの組織サッカーは

大抵ディフェンスを固めてカウンターを狙う。

ポゼッションできてしまう時は、ディフェンスでボールを回しながら、

隙をみて前線へ放り込む。



一方で、現代サッカーの最先端は、

ディフェンスラインを上げ合う狭いサッカーで、ポジションチェンジが目まぐるしい。

スペースの無い中でのドリブル突破あり、ショートパスあり、スルーパスあり、

どんなに固いディフェンスでも切り裂く攻撃オプションを持ち、

ハードワークした前線からのゲーゲンプレスを駆使する。

未来のサッカーはさらに進化する。


未来の最先端のサッカーが、どのように遷移するのかを予測して

そんなサッカーに対応できるような子に指導しようと思ったら

とてもじゃないが、チームの勝利は二の次になる。


勝利にこだわるのは、指導者ではなく子供達だ。

指導者は自分ではなく、子供達を勝利至上主義にさせることが重要だ。


集中し、全力でプレーするように仕向ける。冷静に考え必要があれば怒る。

逃げていないか。戦っているか。冷静にみて必要があれば怒る。

これが正しい、怒鳴り方だろう。


自分の頭で考えようとせずに、 昨日教科書で読んできたような一般論を武器に怒鳴り散らす。

何十年前かの自分の経験を武器に怒鳴り散らす。

何年、何十年の勝利至上主義の指導経験を武器に怒鳴り散らす。

これらは、少なくても少年サッカーには必要ない。

これが、吾輩の結論である。

疑似高速ドリブル

勝ってきままな分析をまた一つ。


なぜメッシのドリブルは速く見えるのか。

疑似高速の秘密に迫ってみたい。アハっ!


その前に、「メッシのドリブルは速く見えるのではなく、現実に速いのだ。」

と言う人達のために、吾輩の見解を述べておく。

問答無用っ。異議申し立ては全て却下するっ。イヒっ!

吾輩は、元々ひねくれた性格だ。メディアや学者、

サッカー協会などの言うことは話半分にしか聞かない。 

吾輩自身の目で見たことですら疑う。

目の錯覚かもしれないっ。


吾輩はメッシは脚があまり速くないという仮説に立っている。

少なくても、メッシのドリブルは速くない。


理由その1

メッシのドリブルはカカト着地で歩幅が短い。


速く走るためには、つま先着地で、歩幅は長めにとる。

100メートルのオリンピック選手は皆そうしている。

カカト着地で、短い歩幅では速く走るのは理論的に難しい。

もちろん。そこら辺のおっさんよりは速いだろうが、

リーガの一流選手の中で速い方とは思えない。

多くのメッシファンの夢をぶち壊すようで申し訳ないが、ここに宣言する。

残念だが、メッシのドリブル中の走りは、度肝を抜くような速さではない。


もっと言っちゃえっ。やっちゃえ日産っ。

「メッシのドリブルは一般論で正しいとされるドリブルではない。」

上体を起こしたヘッドアップが、あまり出来ていない。(この理由についてはまたいつか。)


自分で一度試してくれっ。

頭を下げて走るのは想像以上に難しい。

速く走れるわけがないことに気がつく。



理由その2

客観的な数値の組み合わせによる計算結果。


以前に書いた「身体能力」の回を思い出してくれいっ。

メッシは最高速度で100メートルあたり11秒を記録している。(時速32.5キロ)

現実に、そんな記録をたたきだしている。

しかし、吾輩はボルトの最高速度と最高タイムの時間差を例にして、

真の100のタイムを割り出した。覚えているだろうか。


ボルトの時差をそのまま適用すると

100メートルのタイムは12.5秒〜12.6秒ぐらいのスピードになる。


もっと言っちゃえっ。やっちゃえ日産っ。

ボルトの時差を比率で適用すると

100メートルのタイムは13.2秒程度のスピードになる。

素ばしりなら、中学生レベルか、速い小学生レベルになる。


どちらにしても、ドリブルしながらのスピードなので、

けして遅くはないが驚くほどのスピードではない。


しかし、メッシのドリブルは凄まじく速く見える。

この疑似高速の正体に迫ってみたい。

なっ。興味あるだろっ。

まぁ。つきあえやっ。どうせ暇だろっ。お前。

位置について用意ドンっ!

で走ったら絶対に勝てないような速い選手を血祭りにあげる。

それが疑似高速の神髄だ。。。

どうだっ。さらに興味がわいてきたろっ!


人によっては、そんなこと出来る訳ねぇー。そう思うだろう。

思いたきゃ思えばいい。

ただ、信じるものは救われる。


真の振り切り型は、俊足を使って振り切る。

疑似高速、疑似振り切りは突破型の範疇に入る。

突破型は敵の逆を取りながら抜きさる。


逆には横と縦がある。

横の逆は、有名なので言及するかはまだ決めていない。気が向いたらする。


疑似高速の極意の半分は縦の逆を取ることである。

半分とは、二つある疑似高速の極意のうちの一つと言う意味である。


敵の速度調整の逆をとるのだ。


ポイント1

寄せるために、敵に必要以上の加速をさせる。


ポイント2

自分とボールの間に割り込むために、

敵の加速を止めさせる。または減速させる。


敵にこの二つのポイントの罠に落ちてもらう。

これを実現するには縦のフェイントを使用する。


ポイント1を実現するには、急加速が必要になる。

ただし、敵に寄せられるのは折り込み済みだ。

それと、もう一つこの時の加速は、細かいタッチである必要がある。

この細かいタッチは疑似高速の生命線だ。

その理由は後で示す。


一般論ではスピードをあげる時は遠くへ蹴り出した方が良いとされる。

確かに幾つもメリットがある。

全速力で走れる。

ヘッドアップしてボールとピッチ全体を同時に視野に収められる。

しかし、これは俊足の選手の場合だ。

脚の遅い選手だと背後からくる俊足選手に

ボールをかっさらわれるのが落ちとなる。


細かくタッチする理由は、他にも重大な理由がある。


1.自分も全速力で加速して走り続けるためだ。

敵に全速力で追わせるためには、自分も全速力でなければならない。

ただし、最後のトドメのために、もう一段ギアを残しておかなければならない。

ダッシュはしているが、細かいボールタッチという制約を自分に課すことで、

ハイトップギアを隠し残すのである。

ビジュアル感的には、必死にドリブルしているのに、

もう一段上があるのだ。これが重要!


2.敵に簡単に身体とボールの間に割り込ませない。

細かいタッチを実現するためには、

ボールを身体の近くに置いておく必要がある。

これは寄せてきた敵に簡単にボールを奪えない状況を作り出す。

身体とボールの距離が無いため、タックルぐらいしか手段がない。

さらに寄せてきた時のスピードから速度の変更が必要になる。


トドメ。

ファーストタックルを耐えて、ギアをハイトップへ。

敵はファーストタックルを耐えられてしまうと。

加速停止、または、減速を余儀無くされる。

なぜならボール奪取の対象を追い抜いていくのは間抜けだ。

サッカーはそう言う競技ではない。

必ずボールを奪うために速度調整を行う。


この瞬間が疑似高速の真骨頂だ。


タイミングを逃さず。ボールを蹴り出しハイトップにギアを入れる。

俊足ディフェンダーを置き去りにするような振り切りが完成する。

両選手の相対速度が大きく開く瞬間だ。

一瞬にして身体一つ二つ前に抜け出せるのだ。ウフっ。


ちなみに、吾輩はこの疑似高速の技術をX太に仕込んでいる。

うまくいかない時もあるが、いくときもある。

小2で小5の子を振り切ったこともある。痛快だろっ。

けして脚が速くないのにだぞっ!


まぁ。アジリティ後退問題を抱えるY太だ。

今後、成功率は下がるだろうが。。


うーん。残念でならない。