吾輩の独り言

X太のサッカー生活を支える吾輩。
憂鬱なぼやきを並べ連ねる。

ハーロックの船出

そういえば。

X太が通っているスクールの子が

J下部のセレクションに受かったらしい。 
直接聞いたわけではないのだが。。

この子を仮称「ハーロック」と名付けておこう。 


我が県には二つのJ下部組織がある。

どちらも3年生(現2年生)を数名募集していた。

ちなみに、X太はと言うとな。 
どちらのセレクションにもエントリーしなかったわい。 


片方のセレクションは既に終わった。 
去年の9月ぐらいだったろうか。 
吾輩も興味があったので、セレクションを見学しにいった。 


知り合いが何人か落ちてしまった。 
一人は、旧チームで一番上手かった子。 
もう一人は、コーチに不満を持って 
X太よりも先に旧チームを辞めていった子。 


スクールの子は何人かいたが、思ったより少なかった。 
そんなセレクションを最終の4次まで勝ち抜いたのがハーロックと言うわけだ。 


セレクションでは、

事前に選手の調査している気がする。

ビブスの色が幾つもあったのだが、 
それぞれの色のビブスで、
同じ番号の子が上手かった。

偶然にしては出来すぎていた。 


あの人数を、一時間程度で、 
まんべんなく採点するのは不可能だ。 
事前調査でリストアップされていなければ 
当日にどんなに頑張っても落ちるだろう。 
落ちた選手は、全く気にしない方が良いと思う。 


セレクションに通りたければ、 
事前に知られていなければ通らない。 
名前を売るしかない。 
まぁ。そう言う結論になる。 


合格したハーロックは、 
身体の能力に長けていて技術力も高い。  
サッカー脳もあり、パスも出来てドリブルもある。

名前もかなり通っていた。 


なんと言っても、金もかかっている。 
巷で良いとされる教育を全て受けている。 
J下部へ入れるために出来た有名チームに属し、 
有名なスピードトレーニングを受けて、 
強豪地区の有名スクールへも通う。 


父親と母親の完全バックアップを受けながら、 
自宅には、サッカー練習用の部屋まであり、 
ラダーが常設されている。 
至れり尽くせりだ。 
まさに、エリート中のエリートと言える。 


サッカーは貧乏人のスポーツかと思っていたが、 
時は過ぎ時代は変わり何もかも変わった。 
そう思わせる出来事じゃ。

敗退

元旦から浦和が敗退。


柏木っ!いい加減にせぇーよ。
天皇杯を欠場しておいて、
とんねるずのキックベースボールに出てんじゃねぇー。
と、文句の一つも言いたくなる。


二日には、我が県の高校代表チームが選手権を敗退。
これは予定通りだ。

吾輩の住んでいる県は、少しかわっている。


「全国高校サッカー選手権」 
吾輩の県では、過去10年で、優勝は0回だ。
10年どころか30年遡っても優勝がない。


ところが「全日本少年サッカー大会」
吾輩の県では、過去10年で、3回も全国優勝チームを排出している。
我が県は段違いの強さを示している。


さらに、過去20年で6回全国優勝をしている。
毎回同じチームが優勝している訳でもない。
J下部組織が県内に2チームあるが、優勝チームはJ下部でもない。
選手は完全に分散されている。


この現象は不思議だ。
我が県では「小学生で燃え尽きる」
などと言われているが正しい分析とは思えない。

まぁ。不思議。

吾輩には、なんとなく思いあたる節もあるが、

似た話になるので書くのはやめよう。












進撃のレジェンド

吾輩の中でのレジェンドといえば。 これだな。


バッジョ 
ロナウド 
フィーゴ 
ロナウジーニョ 
メッシ 


やはり、突破力に魅せられる。 こりゃすぎゃーもんだ。


華麗なパス回しも芸術だけど、
彼らの突破劇は、それを遥かに超える絶頂感があるなぁ。 


やはり、彼らはセオリーを無視している。



[敵のいないところへドリブルしろっ!]


レジェンド達は、くだらん声には耳を貸さない。
あえて敵群へ全速前進して活路を開く。
脅威の世界だ。


これもやはり、疑似高速ドリブルと同じで
細かいタッチの全速力が生命線になる。


まずは、全速前進しながら敵の動きを感じる。
敵の左から右の動きを感じたら右から左へ。
右から左の動きを感じたら左から右へかわす。
敵が完全静止している場合には、フェイントを使う。


敵の動きを感じても、
ボールが足下に無くては左右移動することはできない。


ディフェンスはチャレンジ&カバーが徹底されていて、
大きくかわし過ぎるとカバーリングの餌食になる。


ノロノロやっていれば、かわした敵がついてくる。


と、なるとやはり高速の細かいタッチが重要だ。
これらが、上手くかみ合うとスルスルっといくことがある。


しかし、名前が売れてくると、カバーリングの距離が短くなる。
一人目をかわした瞬間に二人目のプレスを受ける。
これをかわすのは至難の業だ。


予め二人目の奥のディフェンダーを対象に
フェイントをかける必要が出てくる。





[上体を起こして、ヘッドアップしろっ! ]


レジェンド達は、くだらん話には耳を貸さない。
体の仕組みを知らん人間の戯言と切り捨てる。


視野の範囲を知っているだろうか。
下方は70度まで視野に入り、上方は60度まで視野に入る。


身長が170センチだと眼球の位置は地上160センチぐらいになる。
垂直に上体を起こして、水平に視線を向けたとする。
真下から60センチ先までは、視野から外れることになる。
160×tan(90°-70°) = 約60センチ 


つまり、あし元にあるボールはまったく見えない。
しかし、細かいタッチをするには常にあし元にボールがなければならない。
上体をおこしたヘッドアップでは、
細かいタッチを諦めるか。ボールを見るのを諦めるか。
どちらかの選択に迫られることになる。


レジェンド達は、
この馬鹿げた2択を拒否して、セオリーを捨てたがゆえに伝説を築いた。


レジェンド達が突破モードに入ると、
例外なく頭か上体を20°以上前に倒し、視線を20°以上も下へ向ける。
仮に、20°前傾した場合でも人間は上に60°視野があるので、
前方水平方向も視野に入る。


しかも、人間は視線の焦点からズレても視野に入っていさえすれば、
動くものを優先的に認識できるようになっている。


ボール、敵味方の動きを全て捉えることができる、
最も合理的な角度を彼らは知っていたのだろう。